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谷風にとくるこほりのひまごとに うちいづる浪や 春のはつ花



分析
谷風にとくるこほりのひまごとに うちいづる浪や 春のはつ花 分析



解釈

張っている氷が融けかけて、谷風に吹かれ
それらの氷と氷が動いてぶつかるときに、水しぶきが立つ。
この水しぶきを花と見立てた歌。

注)
寛平元年(889年)〜寛平5年(893)の間に宇多天皇の母后班子女王が主催の歌合。1巻。




歌意

寛平の御時に、后様のご主催なさった歌合の歌

谷風で融けた氷と氷の間に打ち出でる水しぶきの浪が春の初花であることよ

源當純




感想

すごいところに目を付けたと思う。
氷が残っているまだまだ寒い初春に、
春一番の最初の綺麗な花びらの飛び散る様子が美しい。
寒い中での緊張感あふれる光景の中での美しさが目に浮かぶ。



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