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 梓弓 おしてはるさめ けふふりぬ あすさへふらば わかなつみてむ



分析
梓弓 おしてはるさめ けふふりぬ あすさへふらば わかなつみてむ 分析



解釈

「梓弓」とはまじない除けの儀式のときの弓で、
「おす」、「はる」の枕詞である。
普通、枕詞は一つの言葉しかかからないが、「おしてはる」という2語にかかっていると考えられる。
(「梓弓おして」までを序詞として「はる」にかかるとしても良いのではないかとも思われる)
本歌の枕詞において、春雨と梓弓が全く関連性のない言葉であることから、
「梓弓おしてはる」までは、
単に「春雨」の「はる」ということばの音を連れてくるだけの役割と考え、意味はないとする。




歌意

題不明

春雨が今日降りました。明日も降るならば、きっと若菜を摘めるだろう。

詠み人知らず




感想

枕詞のかかる言葉が2つあるという変化球的な歌。
ただ、春に張るといえば、
衣替えのための着物を洗って準備するときに張るのだけれど、
こっちに関係あるのではないかと気にはなっています。
春への季節の変わり目は「着物を押して洗って張る」時期であるのですよね。




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