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ときはなる 松のみどりも 春くれば 今ひとしほの 色まさりけり



分析
ときはなる 松のみどりも 春くれば 今ひとしほの 色まさりけり 分析



解釈

皇室のお后さまの主催の歌合わせなので、常盤な松にかけられているのは皇室である。
「将来、途中で皇室の血が途切れる」などと考えては、謀反の張本人となるので、
そもそもそういうことは考えていないであろう。
作者は皇室、日本国が永遠に続くと考えているのが当たり前の人であろうと考えられ、
この歌は皇室を持ち上げている歌となる。

注)
寛平元年(889年)〜寛平5年(893)の間に宇多天皇の母后班子女王が主催の歌合。1巻。




歌意

寛平の御時に、后様のご主催なさった歌合の歌

常に緑色である松の葉の色も、
春が来ると、なお一層の色があざやかになることですね
(言外に、
「永遠にすばらしくご健在な皇室の方たちですが、
春(時節)が来るとなお一層すばらしくなられておられておりますよ」と言っている)

源宗于朝臣




感想

皇后さま主催の歌合わせに一つはありそうな、皇室を持ち上げる歌である。
そうは言っても、
松のみどりがはっとするような鮮やかな緑になると思うと、
やっぱりきれいなのである。




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