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をちこちの たづきもしらぬ 山なかに おぼつかなくも よぶこどりかな



分析

をちこちの たづきもしらぬ 山なかに おぼつかなくも よぶこどりかな
分析



解釈

不慣れな山中で道に迷って不安なところに、
不安さをさらに掻き立てるような鳥の声が聞こえてきたという歌。




歌意

題知らず

あっちか、こっちかの手がかりもわからない山中で、
不安をさらに掻き立てるような小鳥の声が響いているよ

詠み人知らず





感想

このころは、妖怪的なものも人の心の中に跋扈していただろうから、
よくわからない山中などはリアル遭難の不安だけでも今よりも強く、
とても怖かっただろうに、
さらに不安さが増すような小鳥の声が聞こえてきたら、さらに怖いだろうと思う。
気の毒にと思う。




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