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春くれば かりかへるなり 白雲の みちゆきぶりに ことやつてまし



分析

春くれば かりかへるなり 白雲の みちゆきぶりに ことやつてまし
分析



解釈

「みちゆきぶり」という言葉に「道」という言葉かかかっている。
今のように簡単に電話が通じたり、メールできたりなんてできない時代、
鳥に言伝を頼みたくなるだろうなと思う。
「越」とは越前越中越後の新潟のこと。
「白雲の」は枕詞としても使われるが、今回はそのようには使われていない。




歌意

雁の声を聞いて、新潟へ赴任した人を思って詠んだ歌

春が来たならば、雁は(北へ)帰っていくよ。
白雲の道で道中にすれ違ったついでに言伝を渡してくれ。

凡河内躬恒





感想

今と人とのつながりの距離感が全然違う。
白雲の中の道なんて、かなりファンタジーだと思うけれど、
それくらい、安否とかですらもあやふやなものになってしまうような距離感なのかもしれない。
(新潟と京都は近い方だと思うけれど)




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