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やどちかく 梅の花うゑじ あぢきなく まつ人のかに あやまたれけり



分析

やどちかく 梅の花うゑじ あぢきなく まつ人のかに あやまたれけり
分析



解釈

「あやまたれけり」の「れ」を「受け身」とするか、「自発」とするかで意味が変わる。
庭先や家近くに梅の花を植えていたために、風か何かで梅の香りが家の中に漂ってきたときに、
うっかり待ち焦がれているあの人が来たと自分が勘違いしてしまった(または、家の人に勘違いされてしまった)。
また、間違えた内容でも意味が変わり、
待っていた人が来たと勘違いするか、待っている人が一緒にいる気分になって間違えたとするかの2通りある。

また、「あぢきなく」が「待つ」にかかるか、
「あやまたれけり」にかかるかでも意味が変わる。
甲斐なく待っている人なのかということと、
間違えて甲斐がないのかということ。




歌意

題不明
(自発、甲斐なく待つとすると)
家のそばに梅の花は植えるもんじゃないわ。
甲斐なく待っている人の香りに間違えてしまったのよ(ため息)

(自発、間違えて甲斐がないとすると)
家のそばに梅の花は植えるもんじゃないわ。
待っている人の香りに間違えて、無駄に喜んだわ(ため息)

(受け身、甲斐なく待つとすると)
家のそばに梅の花は植えるもんじゃないわ。
甲斐なく待っている人の香りに、家の人が間違えたじゃないのよ(ため息)
(家じゅうで夫になるべき人を待っていたら、
とても本人は気まずい思いをしたと思われます)

(受け身、間違えてかいがないとすると)
家のそばに梅の花は植えるもんじゃないわ。
待っている人の香りに、家の人が間違えて無駄に喜んだじゃないのよ(ため息)

詠み人知らず





感想

待っていた人が梅の花の匂いを自分の着物に焚き染めていたので、
切ない勘違いが起こってしまったのでしょう。

待っている人が来たと思うか、目の前にいる気がしてしまったと思うかでも意味が違って、
状況が様々あるのですが、
僕としては、「風と共に好きな人が来たと勘違いした」のがお気に入りです。
待っている人の歌なので、女性の歌としています。



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