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> 46. 梅がかを そでにうつして とどめてば 春はすぐとも かたみならまし
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分析そのままの歌
注)
寛平元年(889年)〜寛平5年(893)の間に宇多天皇の母后班子女王が主催の歌合。1巻。
寛平の御時に、后様のご主催なさった歌合の歌
梅の香りを袖に移して留めたならば、
春は過ぎ去ってしまっても春を思い出すよすがになってくれるだろう
詠み人知らず
これから桜の季節が来るというのに、
春が過ぎ去ってしまうことを考えるのは気が早すぎて、
少々感傷的ではないかと思われる。
確かに梅の香りが好きならアリですが。
梅の香りを班子女王の寵愛とするならば、春にかけて后様にアピールしたことになる。
これはこれで、歌合わせの場を想像すると人間模様が出ていて面白いと思う。
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