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春たてば花とや見らむ 白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく



分析
春たてば花とや見らむ 白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく 分析



解釈

現実的には、雪の降る中鶯が鳴きに来るとは思えないので、
「暦の上では春だから、雪が木に降りかかっていても、鶯が来ちゃうんじゃないか」と
春の日に雪が降ってしまっているのを面白がっている歌だと思われる。



歌意

雪が木に降りかかっているのを詠んだ歌

立春になったので、白い雪を(白梅の)花と見間違えたのだろうか。
白い雪のかかっている枝で鶯が鳴いていることよ

素性法師




感想

鶯が雪と花と見間違えたら、という想像上の歌だけれど、その着眼点が面白い。

人が雪と梅の花とを間違えて、歌ったり踊ったりしたら、
大丈夫か心配になって、シャレにならないけれども、
鶯ならば、そういうウッカリもあってもよいだろうという想定の元、
詠まれた歌であろう。

春が来たのに雪が降っているという違和感を非常に面白がっていて、
とぼけて歌っている感が半端ない。

その場にいた人にいたずらしたのではないかと考えると面白い。

その相手がこれまたうっかりひっかかって鶯を探したりしてしまったかもしれない。



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