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2.分数の割り算は「なぜひっくり返してかける」の?


ズバリ、基準の大きさである1を求めるから。
(注意:もしこの文章の意味がわからなかったとしても、
ここであきらめないで先を読んで欲しい。)
(基準の大きさについては 1.割合で出てくる1って何?を先に読んでほしい)

割り算には実は2つの意味があるんだ。

1つ目は多分知っている人も多いと思う。

13個のボールを5個ずつかごに入れたらかごはいくつできるか?
という問題の時の計算。
13÷5=2…3
2つのかごができて、3個余る。
図に書くと次のようになる。
割り算の意味


2つ目は1(基準の大きさ)を求めるという意味がある。

12÷3=4
というのは12を基準の大きさの3倍という大きさだと思うことになる。
下の図のようにね。
割り算の意味
基準の大きさをとした。

そうすると、基準の大きさであるの大きさは4となった。
ここで何をしたかを説明すると、
「あるものを3つに分けたら、1つ分の大きさがわかる」
ということだよ。

じゃあ、分数で割ってみよう。
割り算の意味
はどうなるだろう。

12がということだから、下の図のようにすれば、が求まる。
割り算の意味
ほらね、分数をひっくり返してかけて大丈夫でしょ。
一番小さいパーツに分解してから、に戻せばいい。
ということだったんだ。

ちなみに、12がを求めたいときは、
比を勉強した人なら、次のように比で考えてもいい。
割り算の意味
とにかく、基準の大きさであるを求めるときに割り算するんだ。

高校生編の16番でもう一度、別の角度から割り算について考えようと思う。
興味のある人はどうぞ。
(先に自分で考えてみることをお勧めする。)



2017.09.30 英語版での変更にあわせて変更を加えました。

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