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17.有効数字って何？
ズバリ、有効数字とは人間の扱う数字のうち信頼できると保証できる数字のこと。
数字を２種類に分けることができて、
神様（人間ではない絶対的な存在）の世界の数字と人間の世界の数字があるんだ。
ここでいう“神様の数字”は数学や算数で使っている数字。
５といったら、５．０００００…と無限遠まで０がついていて、
小数第１０００万位も０という保証のある数字。
普段、こっちで慣れていると有効数字が不思議に見える。
他方、ここでいう“人間の数字”は人間が測定した数字のこと。
例えば、定規を使って、５ｃｍぐらいの直線の長さを測って欲しいと頼まれたとする。
君は最小目盛り１ｍｍの普通の定規で測った。
１ｍｍの１０分の１まで読むのが決まりだから、
４．９６ｃｍと答えたとする。
さあ、この数字、４．９６００００００００…なんだろうか。
君はどこまで保証できる？
本当は４．９６００００６３２…かもしれない。
（ここまでぴったりなら、かなり神業的ではあるけれど）
保証できる数字が小数第２位まで、つまり３桁までだよというのが、
有効数字ということなんだ。
１ｍｍの１０分の１まで読むという決まりについて。
本来、０．０１ｍｍの位の値を四捨五入して０．１ｍｍの位を出すべきなんだ。
だけれど、目測で、０．０１の位を四捨五入したぐらいの値が
経験的に普通の人には見えているから（実験による証明が必要な議論）、
四捨五入を省略しようということに決まっている。
（もっと小さい桁まで測る定規はある。例えば、ノギスなど）
