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根本の根



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7. 等号付きの不等号の意味って?


ズバリ、等号(=)と不等号(<、>)の足し合わせ。

まず、等号とはどういうときに使われるのだろう。
(左辺)=(右辺)のように使われる。
これは、
(左辺)の値と(右辺)の値がぴったり同じということ。

不等号(<、>)とはどういうことだろう。
(左辺)<(右辺)と表現された時には、
(左辺)の値は(右辺)の値より小さいということ。
3<5ならば、正しい式となる。

また、x>3というときには、
xは3ではなく、3よりも大きい数全てであるということ。
数字は大きさの順に並べると、ずーっと連続してならんでいるんだ。
全ての2つの数(つまり、2つの数を僕たちは適当に選べる)の数字の真ん中の数は必ず存在する。
どんなに差が小さい2つの数字を選んだとしても、さらにその間に数字は存在する。
なので、3に一番近い3よりも大きい数字というものを
人間技では具体的にいうことができないのだけれども、
(だって、言った数字と3の間に数字が存在してしまって、
言った数字が一番近い数字でなくなるので)
その数字が3ではないという区別はできる。
(3以外の全ての数を数直線で3の右側か左側の集合(3より小さいか大きいかの集合)に入れることができる。
そして、上記の手続きによっていくらでも3に近い数をいうことができるんだ。)

数直線で言うと、
3という点より右のゾーン(塗りつぶしちゃえば3より大きい数字のいる場所を表現できるね)
というように 表現できるんだ。
つまり、下の図のように描ける。




じゃあ、等号付きの不等号の意味はなんだろう。
例えば、x3とは
どういうことを表しているのかということなんだけれど、
xは3以上ということになる。
つまり、xは3か、それより大きい数ということになる。・・・(*)
x=3とX>3はお互いの守備範囲に共通部分がない。
数直線で表すと次のようになる。

                        



(*)を数式で表すと、
「xは3である」もしくは「xは3より大きい」となって、
「xは3である」または「xは3より大きい」、
「x=3」または「x>3」となる。

ちなみに、3=5は間違いだね。
3<5は正しい。
では、35は正しい表現だろうか?
今まで使ったことのない使用法だと思う。
(1ページ以上スクロールした下に答えがあります。)





























結論として、答えは正しく、
5は正しい表現だ。
数式は文と同じように、何らかの概念を表現し、伝えるものなので、
この場合は日本語で読むとわかる。
「5は3以上の数である」
正しそうだね。
数直線で書くと、

5は3以上の数のゾーンに入っているので、
明らかに正しいことを表現している。
(ここまで、明確にして考えることが重要です)

また、「5は3または3より大きい数である」と考えることによって、
正しいということがわかる。
「または」だからね、どちらか一方ということで、
どちらかが正しければ(該当すれば)正しい。

だけれども、普段はこのような書き方をしない。
3<5というように書く。
なぜかというと、
数学の問題を解くときや、テストでは
「より正しい答えがある場合はそちらがさらに良い解となる」ので、
=を付けない答えのほうが推奨されて、正解と呼ばれる。
何の問題にしても、その時点で考えられることを考えつくされているかということが、重要になるということなんだ。

この例で言うと、
3と5の値が等しいかどうかを検討していないので、
考えつくされておらず、
5は最終的で最良の解にならないので、
テストでは×、もしくは部分点を引かれるということになる。


2017.10.07 英語版での改良にあわせて変更を加えました。


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