旧暦(太陽太陰暦:ほぼ月によって決まる暦)では
正月の新月からの1月2月3月を春としているが、
春の立つ日(立春)は地球の公転軌道上の位置によって決まるため、
旧暦の春の始まりと必ずしも一致しない。
そのため、正月が来る前に立春が来てしまうということが起こる。
(例えば2016年の旧正月は2月8日で、立春は2月4日)
春になると旧暦の暦上の新年であるという気持ちが第一にあるのが背景にあるようで、
立春が来てしまって春になったというのに、
年が明けていないという気分と暦の不一致の心地悪さを
感じながら、またその現象を面白がって
詠んでいるのではないかと思われる。