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古今和歌集 TOP
> 32. 折りつれば 袖こそにほへ 梅の花 有りとやここに うぐひすのなく
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梅の枝を折ったらば、袖に香りが移って、
梅の花の匂いがするものだから、
鶯が間違えて寄ってきて鳴いているよという歌。
題不明
梅の枝を折ったので、袖が梅の花の匂いがしている(からか)
梅の花がここにあるのではないかと鶯が来て鳴いているよ。
詠み人知らず
いくらなんでも、鶯だって花があるかどうかわかるだろうとは思うけれど、
とにかく鶯が来て良かったねという感じである。
「にほへ」が命令形なら、「袖が匂っているから、近くに来て鳴いてくれよ」となるのだけれど、已然形なのである。
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