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2、無駄な言葉がなく、すぐにわかる。ってどういうこと?

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みなさん、いらっしゃいませ。

必要最小限の言葉で言いたいことを表さないと、
「はい、さようなら」とされてしまうと、前のページで書きました。

必要最小限の言葉で構成されているかどうかは、全ての言葉に、言いたいことを表すための役割がちゃんとあるかで判断できます。

自分の言いたいことを詳しくきちんと書くのは大事ですが、
意味なく2回繰り返すのは、
強く強調したい、という明確な理由と役割がないと、
単にしつこいだけになってしまいがちです。

どちらかというと、無駄な言葉は省いたほうが、
伝えたいことに集中してもらえる
ので、有利です。

すなわち、きちんと書くと必要な語句が決まり、文字数も決まってきます。


たとえば、国語のテストで、文字数制限のある問いがあります。
「20字以内で答えなさい」などと書かれています。
一般的に16字以上20字以内で答えることになっています。
実は、解答するのに必要な言葉を書くとその文字数で収まるようになっているんです。

例えば、「どのような気持ちですか?」と訊かれたならば、
「楽しい気持ち」とか「悲しい気持ち」と答えの核になる部分を決めた後に、
どんな楽しい気持ちなのか、どんな悲しい気持ちなのかを、
詳しく書きます。
大抵は、ここで文字数いっぱいになるはずです。

まだ、足りない場合には、
その気持ちに至った根拠などを解答に要求されているということなんです。


また、「主語、述語、目的語など文の主要な部品だけ書いて、
修飾語を省け」と言っているわけではありません。
例えば、「りんご」ならば、
「真っ赤に熟れてつやつやしたりんご」なのか、
「虫が食った穴あきのりんご」なのか、
「日本にはない小さな青いりんご」なのか、
きちんと特定しなくてはなりません。
ただし、「りんご」で言いたいことが十分伝わるならば、修飾語はいりませんが。

必要な言葉は必要なので、
「くどいかな」と感じない限り、書き込んで大丈夫です。
逆に足りないと、言葉足らずになってしまって、きちんと伝わりません。

「1文の書き方はわかったけれど、長い文章は?」
と思ったあなた、
次の次のページで説明しましょう。
「次のページでは?」と思ったあなた、
実は今までの説明では大切なことがまだなんです。
伝えたい相手がどういう人かわからないと、きちんと伝わらないんです。
だって、相手のわからないことがわからないから。


では、相手が誰かってそんなに大事なの?について、
次のページで説明しましょう。





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